縁起

もう一つの霊験記 さよ姫伝説

さよ姫伝説01

壷坂の村に住む姫君が、尊い聖の説法にでかけ、親孝行する者には仏神が感応すると聞いた。 貧しくて父親の十三回忌に何もできないのを悲しんでいると、たまたま陸奥国の商人が15〜16歳の女性を買いに来たので、進んで我が身を売り、そのお金で父親の菩提をとむらうことができた。 母を残し、遠い陸奥国まで来た姫君は、15〜16歳の女性が必要とされた理由を知る。 ここでは毎年、大蛇に人のを供えなければならず、ある親が娘の身代わりを求めていたのである。 決められた池の中嶋で待つと、やがて長さ10丈(30メートル)もある大蛇が現れた。 しかし姫君が御経を読むと、経典読誦と親孝行の功徳により、大蛇は成仏を確信して歓喜し、姫君を乗せて天に昇る。姫君は実は弁財天、大蛇は実は壷坂の観音菩薩であり、末世においても信心があれば二世安楽うたがいなしと結んでいる。

さよ姫伝説02